izuの地球ふらふら滞在記
リヨンにて
Lyon
フランス、Leymentでの仕事を終え、
さて、次はどこへ行こうかなぁ?

せっかくここまで来た事だし、
行きには素通りしたLYONに
一泊することに。

この街のユースホステルは素敵!
ユースってお値段が安い分
街の中心部から離れた所に
あるることが多いのだけれど
LYONのユースはアクセスが良いのです!

街を一望できる、旧市街の高台にあり
絶景を眺めながらのテラスでの朝食がたまりません。

たどり着くまでに心臓破りの坂がありますが・・

昨日まで陸の孤島にいたので
もちろん予約などしているはずもありませんが
とりあえずユースに行ってみました。

すると、案の定カウンタ−に長蛇の列。
まあ、ピークシーズンだしなぁ〜と思いつつ
とりあえず列に並んで待つ。

1時間半待った結果なんとかぎりぎりで空きがあったようで
無事チェックイン。

同じ部屋に泊まっていたドイツ人の女の子に
ガイドブックを見せてもらっていると
思いがけないものを発見!

"Le Palais I'deal du Facteur Cheval"
「シュバルの理想宮」という名の建物。

それを見た瞬間、
「あたしここに行かなきゃ!」と思いました。

アンコールワットを初めて見た時に似た感情。
一種の一目惚れです。

そこで急遽予定を変更して、
明日はその理想宮を訪れることにしました。
わくわく♪

シュバルの理想宮
cd455132.jpg
まずはフランス国鉄SNCFで
LYON Perrache駅から
St Vallier駅へ。
片道7、5ユーロ也。
いざ、St Vallier駅に降りてみると、
降りた客はあたしだけ。

フランスは日本に比べ,
鉄道の本数が格段に少ない!
利用客が少ないからなのでしょう。

フランスは日本の1、5倍の国土を持つ一方
人口は日本の2分の1。
ですから人口密度がとーっても低い。

首都はともかく、名の知れた地方都市であっても
想像以上にこじんまりとしています。

田舎街の駅前にはなーんにもないことが多いですから
車で移動した方がよっぽど便利なのでしょう。

さて、この駅も例にもれず、なーんにもない。
うむ。
どうしよう。

駅前から本数は少ないながらもバスが出ていると聞いていたけれど
そんなもの、明らかになさそう。

そこで駅員さんに聞いてみると
「今日は日曜だからバスはないよ」
とのこと。

はぅっ!
そっか、今日は日曜だった・・
すっかり曜日感覚無くなってました。
これだから仙人的生活は怖い・・。

というわけでヒッチハイクを決行することに。

普段、あたくしヒッチハイクはあまりしません。
やはり、リスクを伴いますし、何より
見ず知らずの人にお世話になる、という事が心苦しい。

でも!
理想宮の為ならえんやこら!!

何が何でもいってやるー!
とばかりにヒッチハイキング開始。

ここSt Vallierからシュバルの理想宮のあるHoutreaveを目指します。
道程は約20キロ!
ここで女の子の為のヒッチハイキング講座。

1.マダム、マドモアゼルの車のみを狙ってヒッチハイクすること。
 
 ドライバー席をよく見て、
 女性であるか確認してから手を上げます。
 ここで大事なのは爽やかな笑顔を放ちまくり、自分が怪しい者ではな い、と全力でアピールすること!
 ドライバーの目を見ながらヒッチハイクすれば
 けっこう止まってくれます。

2.一度止まってもらっても何か危険を感じるようであれば
 しっかりと断ること。

 「せっかく止まってもらったし断り辛い・・」
 なーんて思って乗せてもらうとえらい目に合います。
 たとえ相手がマダム・マドモアゼルでも
 細心の注意を払うこと!
 この辺りは人を見る目があるかどうかにも関わってきますが・・

3.乗せてもらっている間は自分から会話、会話!

 お世話になっているのだから、
 ドライバーさんを楽しませましょう。
 たとえ言葉が話せなくても折り紙を持っていると
 コミュニケーションにも役立ちますし、
 ささやかなお礼にもなるのでおすすめ!

まあこんなフランスの片田舎でアジア人女子がふらーっと歩いてると
それだけで不憫に思われ、けっこう車が止まってくれます。

私の場合はヒッチハイク初挑戦にも関わらず
なんとも運良く1台目の車が止まってくれました。
ビギナーズラックってやつでしょうか!わーい♪

上品な雰囲気の老婦人で、
HoutreaveとSt Vallierの真ん中に位置する村まで行くとのこと。
事情を話すと途中まで乗せて頂けることに!

あ、ちなみにわたくし、フランス語、全く駄目です。
まあ、でもなんとか身ぶり手振りで会話をしていると、
ご婦人の目的地である村を通り過ぎ、
なんとHoutreaveまで連れて来てくれました!

ぬーん、なんてやさしいのだ・・・
精一杯お礼を伝え、千代紙で鶴を折ってプレゼントしました。

ほんと、助けてもらってばっかりだ、この旅は。
涙が出そうになります。涙腺ゆるみっぱなし。

こうしてたどり着いたシュバルの理想宮!
日曜ですのでここにも全く人がおらず貸し切り状態でした。

しかし何より驚いたのが、
エントランスで日本語のブロシュアを渡されたことです!
ここ、有名だったのか・・?
どうやら日本のテレビでも紹介されたことがあるらしく
今ではバスツアーにも組み込まれているようです。

この理想宮は田舎の一郵便配達夫だったシュバルさんが
1879年〜1912年の33年間をかけて、一人きりで作った夢の宮殿。

当時は「芸術」といえば
お金に余裕のある人々、
自分で畑を耕さなくてもよい人々だけのものでした。

そこで、彼は農民階層の中にも天才が存在する
という事を証明する為に、仕事と芸術を両立させたのです。

毎日、ポストマンとしてお手紙を配達しながら
この宮殿を一人で創り上げたのです。

作業時間述べ93,000時間。

圧巻、のひとこと

1個人の作品にこんなに感動したのは初めてでした。
なぜだか涙がとまりませんでした。
人間の意志の力ってすごい。

なんでもできるような気がした、あの日。

しゅばる1