izuの地球ふらふら滞在記
4ヶ月ぶりの旅立ち
cheese
4ヶ月ぶりの日本脱出でございます
今回は3週間の旅
直前までレポート提出に追われたので
準備が全くできていなかったけれど
なんとか荷物をパッキング。

何かを忘れたような気がする。
旅立つ時にいつも感じるこの感覚。

旅立つとき、
人はいつも何かを残すんだろう。
それは時に目に見えるものであり、
そして時に目に見えないもの。

今回は、関空を発ち、カタール航空でドーハへ。
ドーハで乗り換え、ローマin。
そしてイタリアからフェリーでアテネに向かいます。

どうしてこんな旅程なのかというと
これが断然安いから!

実は今回の航空券、
ヨーロッパ各都市30日FIXでなんと¥3,9000!
でもアテネは各都市に含まれておらず、
アテネ行きだと6万円プラスになってしまう。
ヨーロッパ内の移動には慣れているので
とりあえず安くヨーロッパに入って自分で移動することに。

今回初めて利用したこのカタール航空、かなりおすすめ!
機体は新しいし、全席モニター付き。
映画はDVD形式で、自分の好きな時に好きな映画が観れる!
ゲームももちろんできます。

そしてなにより感動したのが音楽チャンネル!
往年の名曲から最新リリースまで
300は軽く越えるアルバムが用意されてて、
その中から自分の好みの曲を選んで
プレイリストまで作れちゃうのです。
欧米のものだけじゃなく、
東南アジア、中国、アラブ諸国、インドのアルバムまで!

個人的には大好きなイタリアのピアニスト、
Lodvico Einaudiのアルバムがチョイスされていてしびれましたっ。
なんていいセンスしてるのカタール航空!

さらにエコノミークラスなのにアメニティーが頂けます。
ヘッドフォン、歯ブラシセット、耳栓、アイマスク、
さらになんと冷え性のあなたの為に靴下まで!
かなり履き心地よしですよ〜

機内食もおいすぃ。
日本食とアラブ食が選べるんだけどアラブ食はおいしい!
日本食にはスモークまぐろの寿司があって衝撃でした。
でもおいしかったよぅ。

座席もかなり広いのでのびのびくつろげます。
いやぁ、カタール航空のまわし者ではないんですけど
でもほんとに至れり尽くせりでした。

13時間のフライトもあっというま〜
ドーハ上陸
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そんなこんなでドーハに到着。
キレイながらも小さな空港なので、タラップで降り立ちます。

むわん

うぉっ!暑っ!!

あり得ない暑さ・・そして湿気。
機内から出た瞬間メガネが曇った!
まじでっ!?

そして到着ロビーへ。

ローマ行きの飛行機は19時間後なので時間はたっぷり。
せっかくのなので市内をふらつきたいなぁと思っていたものの、
あまりの暑さに驚き、これじゃあ5分ももたなさそうさだ・・。
市内に出るには3000円ほどでヴィザが取れるらしいとのこと。

さらにロビーにあるカウンターでお願いすれば、
休憩のためにホテルを用意してもらえる、
という素晴らしいウワサを事前にネットで目にしていたので早速カウンターへ。

するとパスポートを回収され、ここで待っていろ、と告げられる。
ぽーっと座っていると一時間経過。

名前を呼ばれ、前に出るとホテルのバウチャーとミールクーポン、
そしてパスポートを渡される。

トランジットのためだけにホテル、そして3食つき!
ホテルまでの送迎もつき、なんとヴィザも免除されるそうな。

夢のようですカタール航空。
太っ腹ですカタール航空。

うきうきしながら入国審査へ。
なんだかやたらと時間がかかる。
やはり女性一人での入国には厳しいようです。

なんとか入国し、ホテルへれっつらごー!

街中は・・なんだか閑散とした雰囲気。
あまりにも暑くて未知を歩いている人が一人もいない。
シャッターも全部閉まってるし・・ゴーストタウンっぽい!
まぁでも朝7時半だしそんなもんかー

そしてホテルに到着。
ホテル!ホテルですよみなさん!
一人旅でホテルに泊まるのなんて初めてです。
しかも無料です。
カタール航空さまさまです。
あっ、ちなみに昨年度のエアラインランキングで
世界7位だったのだそうな。さすがですなー。

到着すると、ひとなつっこい従業員たちがお出迎え。
ところがみんなどうもアラブ系の顔をしていない。

というのもカタールでは、カタール人は人口の25%のみ。
75%は外国からの出稼ぎ労働者なんだそう。
インド、パキスタン、インドネシアなどなど。

カタール人はみなさん社長か石油王なので
街中を歩いていてもカタール人に会う事は滅多にない。

だからお店でアラビア語で話しかけても
英語で返事が返ってきちゃったり(笑

なかなか快適なホテルで朝ごはん。
パン、ソーセージなどなど西洋風。
でもきゅうりやトマトがまるごと
でーんと置かれているのにはびっくり。
むこうのきゅうりってやたらデカイし。
自分でカットして食べるシステムなのね。

朝ご飯を終え、同室になった一人旅の女性と、
同じホテルになった一人旅の男性と3人で
一緒にドーハの街を歩いてみることに。

某有名旅行ガイドによると、
ドーハは「世界で一番つまらない街」なのだそうな。
そんな話聞いちゃうと、何が何でも楽しんでしまいたくなる!

ドーハの素敵なところをさがしにれっつごー!


石油王との出会い
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張り切って外に出たものの・・・

暑い・・・暑すぎる・・

何もせずに立っているだけでも
汗が滝のように流れます。

あまりの暑さに
やはり人っ子ひとりいない。
車も走ってはいるんだけど、
道路の大きさに比べてかなり少ない。


しかしあまりにも汗をかくので、ちょっと怖くなってきた。

「これ・・・さすがに水飲まないと危ないよねえ」

「うん・・でもうちらカタールのお金持ってないよねえ」

そうだった!やばいっ!(気付けよあたし)

気付いたものの、今日は土曜日。
銀行もどうやら閉まっているよう。

両替所を探して再びさまよい歩く。

あまりの暑さに3人とも完全に無言。
街の中央部でとうとう動けなくなってしまう。

途方に暮れ、とりあえず商店の影に入り涼んでいると・・

「Whare are you from? Korea?」

と声をかけられた。
振り向いてみると、なんとカタール人!!
(カタール人は白い衣装を身に纏っているので簡単に判別可能)

日本からきたよーということを伝えると、
彼のテンションは一気に上昇。
どうやら大変な親日家のようです。

「両替所って、どこにあるかわかりますー?」

と尋ねると

「200メートルくらいのとこにあるよ!でも暑いでしょ?
この暑さで歩くなんて自殺行為だよ。車でつれっててあげるー」

ああ・・・神さま仏さま石油王さま。

地獄から天国とはこのことです!
3人で軽く涙を流しながら彼の車へ。

たくさんの名刺を取り出し私たちに見せてくれる。
そこには在カタール大使やらなんやら
お偉方日本人の方々のお名前が。
彼はどうやら日本に行った事があるらしい。
そしてサンシャインビルで働いていたらしい。

池袋駅近くのエングリッシュパブが安くてうまい
という情報までいただきました(笑

そうこうして両替所に着き、無事カタールリエルをゲット。
なかなか凝った作りのキレイなお金です。

お礼を言いに車に戻ると石油王が一言。

「どっかドーハで見たいところあるー?案内してあげるよー」

「えっ!でもお仕事の途中でしょ?忙しいんじゃ・・」

「いーのいーの!一時間くらいなら!どこが見たいー?」

なんとご好意に甘える事に。
ドーハ市内一周観光へご出発。

市内中心部から北にある海沿いの開発地帯へ。
王宮や高層ビル、高級ホテルが立ち並んでます。
ここにはアラブ諸国で一番大きいショッピングセンターも。
海は想像以上にとってもキレイ!
エメラルドグリーンで透明度の高い海が広がります。
湾の中には人口の島も。
かなりリゾートな雰囲気です。

でも、やっぱり人っ子ひとりいない。
なんだか不思議な光景だ・・。

建設中のビルは高層ビルばかりなんだけど
しっかりアラビアンなデザインで面白い。

その中の一つのビルを指差して石油王が言う。

「あの建設中のビル、あるでしょー?」

「うん」

「あれ、ぼくのビル」

「!!!!」

庶民3人、絶句です。
おそるべしオイルパワー・・・


そうこうして街をドライブしていると、
たくさんの真珠貝のモチーフが目に入ります。

その昔、カタール人は真珠の採取で生計を立てていたのだそう。
ところが日本で真珠の養殖技術が発明されてしまったことで
非常に生活が苦しくなってしまった。
そんな中、発掘されたのが石油!一挙に生活が変化したとのこと。

その頃の生活を忘れないように、
真珠貝のモチーフが多く作られているのです。

現在は潤っているカタール経済。
もちろんそれは石油のおかげ。
カタールの石油はあと45年の命。

それを見越して現在カタールは石油に変わる産業を開発中。
カタール航空、アル・ジャジーラ、などなど。
観光業に力を入れているようだけど、
さすがにこの暑さじゃ厳しいでしょうな・・

多くの国際会議や国際大会を誘致し
知名度上昇にも
力を入れています。
実際、”ドーハの悲劇”で日本人には広く知られているし。

さて、街を一回りして、石油王はもうお仕事に戻るのかと思いきや、

「水タバコ、吸ってみたい〜?」

固まる2人をよそに

「えっ!すってみたーい!!」

と思わず答えてしまったわたし。
モロッコに住む友人に水タバコの素晴らしさについて
とくとくと語られたことがありそれ以来ずっと吸ってみたかったのです!

「よーっし、じゃあ行きつけのとこに連れてってあげよう!」

と、連れて来てもらったのはちいさなカフェ。

テーブル席と、座敷席のようなものがあったので
いかにも!な座敷席をチョイス。

私と石油王はアップル味、もう二人はミントとストロベリー。

water pipe
自分の座高よりもおっきな綺麗な
水パイプで吸うのです。

吸う時に「ぽこぽこぽこぽこ・・・」
と水の音がするんだけど
それがとっても落ち着く素敵な音。

すっかり気に入ってしまいました。

味はほんとにアップル味!
あまーくておいしい〜

ニコチン0%、タール0,01%なので
吸っていても特に何も感じません。

ほんと、アロマだけを吸っているような感覚。

昔の政治家はこの水タバコをくゆらせながら
政治を取り決めたのだそうな。

おつですね〜。

それにしてもこの水パイプほんとに素敵。
インテリアとしてもいいなぁ。

みんなで水タバコをくゆらせながらのんびりとお話。
なんて贅沢な時間なんでしょう。

どうやら石油王もお仕事でいろんな国を回っているようで
旅話に花が咲きます。

その流れでゲテモノを食べるか食べないかで意気投合。

「やっぱね、郷に入ったら郷に従え!
その国の文化の一部なんだからとりあえず食べてみないとね!」

「うんうん!その通り!僕はいつも全て挑戦してみるんだよ!」

あれ、でも石油王、ムスリムじゃあ・・
何でも食っちゃっていいのか・・?

なーんて疑問に思っていると石油王が

「お昼ごはんの材料を買いに行こう〜」

そしてみんなでスーパーへ。
カタールのスーパーって一体どんなんなんだ!

わくわくしながら入ってみると、あら、意外と普通です。

ヨーロッパのスーパーとアメリカのスーパーを
足して2で割った感じ。

広さと天井の高さはアメリカン、
システムはヨーロッパ。

野菜売り場をうろうろしてびっくりしたのがオクラ発見!
どうやらけっこう食べるみたい。

さらにどう見ても豆腐だろう!
という物体を発見して大騒ぎしていたら
どうやらチーズだったみたい。
しかもこれから向かうギリシャの名物、
フェタ(ヤギのチーズ)なんだそうな。

どう見ても豆腐ですよあれは・・
写真撮るのを忘れたのが悔やまれます。

そして石油王のフラットに到着。
当然のようにたっくさん家をお持ちのようです。

「この家に来るの2ヶ月ぶりくらいなんだよね〜」

家に入ってみると・・・
すでにクーラーついてます。もしや2ヶ月つけっぱなし?!
石油王・・資源は大事にしてください(泣

「まぁまぁ座って!ゆっくりしてて〜。そうそう、ビールいる?」

あっ、あれ、石油王!
アルコールは御法度なんじゃ・・

「僕、あんまり優秀なムスリムじゃないんだよねっ」

とテレビをつける石油王。
音楽チャンネル、しかもヒップホップがお好みのよう。

さらに、うれしそうに
「ねえねえ、テリヤキ好き〜?」

とビールのあてにビーフジャーキーまでを出してくれました。
しかもアメリカ土産としておなじみテングブランドのテリヤキ味!!

面白すぎです、石油王。

そして石油王のお料理教室開始。
今回教わるのはメタブースというお料理。

白身魚とお米をターメリックやクミン等のスパイスと炊き込みます。
簡単でしかもおいしい!日本人にはたまらない味です。

お礼に日本風サラダということで
焼きなすと、キュウリの塩揉みを作ります。
料理っていえるのか、コレ・・ってメニューですが(笑

そしていよいよお食事ターイム!
カタール風に床に座って手で頂きます。
シートを床にひいて、その上に料理をセッティング。

Qatar dish

タイでもよく手でご飯を食べたし
けっこう慣れていると
思っていたんだけど
カタール料理を手で食べるのは
すごく難しい!

何よりも、まずものすごく熱いっ(笑
そしてお米がパラリとしているのでまとめにくく
こぼさず食べるのが難しいのです。
でもカタールのマナーとしては、ごはんをこぼすのは全然OK!
というわけでぼろっぼろこぼしながら食べます。

カタールではかなりお米を食べるのだそう。
長米なので日本のものとはちょっと違うけれど
とってもおいしい。今日はお魚だったけれど
お肉だったり野菜だったりすることも。

食事が終わると、皿の上の食べ物も全てシートの上にあけ、
そしてそのシートごとゴミ箱へポイ。

昔はそのまま家畜に与えていたそうな。
そうかーこれなら確かにこぼしても掃除の必要は無いし
全然OKだなぁと納得。

お腹がいっぱいになって再びみんなでヒップホップを鑑賞(笑

なんだか不思議。
まさかカタールに来ていきなり石油王のお家で
ご飯を頂くことになるとは・・

道ばたで死にかけていたというのに(笑

ほんとにありがたいことです。
3人で日本に帰ったら、お礼として
酒好きな石油王に日本酒を送ろうと計画(笑

いや、でもけっこうチェックとかあるのかなー?
誰かカタールにお酒を送った事のある方いらしたら教えてください。

そして別れを惜しみつつ、石油王とお別れ。
本当に彼のお陰で貴重な体験ができました。

ドーハ、確かに何にもないし、観光向きではない街かもしれない。
あっ、でも海はほんとにキレイ。
あの海を生かせばなんとか観光業も成り立つかも。

でもやっぱりその街・国を魅力的にするのは
そこに住む人々だなあとしみじみ思いました。

彼のおかげでカタールが大好きになった日本人がここに3人。

おもしろくなさそうな街でも
おもしろい人に出会えれば、旅は面白くなる。